K(Tesseract、Dr.M)の雪上ロードバイク(雪上ロードレーサー)
元選手の雪上ロード乗り
1年のうち7ヶ月間雪の上を走る雪上ロードバイカー
出身地 | 現住所 | 雪上自転車暦 | 使用フレーム | メインコンポーネント(ロードパーツ) | メインコンポーネント(MTBパーツ) | 使用スパイクタイヤ |
北海道 | 北海道 | 25年 | Panasonic Anchor Trek |
Ultegra、105等 | XTR、XT、LX等 | IRC Mudmad、Schwalbe IceSpiker Pro等 |
特記事項 | 職業 | 主な練習コース(冬) | 主な練習コース(夏) |
なし | 通訳、言語コーディネーター(フランス語、イタリア語等。専門分野は医療、自転車) | 北見峠等 | チセヌプリ峠等 |
自己紹介:
皆さんこんにちは。
元選手のKです(一部のサイトではTesseract、Dr.Mと表記される場合があるのでこちらも表記してあります)。私、元々はイタリアのプロチーム
Batik del Monte
のサテライトチームの一つでロードの選手をしていました。選手を辞めた後は通訳としてプロチームの監督についてレースまわったりしてました。
1997年に選手をやめてからも、メタボ改善のためにときどき自転車に乗っています。
選手時代は平地のタイムトライアルが得意でしたが、当時打ち立てたコースレコードもいくつかありましたが、公式の記録としては今は大滝のレコード以外は全て破られてしまったようです。
冬道でのトレーニングは私が自転車に乗り始めた1994年にはじめました。MTBのハンドルは上半身の力をうまく使えなかったため、乗っても練習にならないので、1995年に一台目の雪上ロードレーサーを組みました。選手時代、冬は雪の上を毎日40kmほど乗っており、月に1200kmぐらい乗ってたことになります。一日も休まず毎日乗ってたので、かなりいろんな天候や路面状態を経験してきました。
雪道の自転車に関してはあまりにも勘違いされていることが多く、一般の間だけではなく、不適切な装備で走っているサイクリストの間でも危険で危ないスポーツと思われています。このサイトを通じて少しでもこうしが誤解が解け、また自転車に乗る方々には安全・快適な装備で雪道のサイクリングを楽しんでいただきたいと思っています。
使用自転車:
4台目雪上ロードバイク:
この自転車は2019年に組んだ4台目の雪上ロードバイクです。
3台目の雪上ロードバイクで問題となった、低温化でのオイル、グリスの凝固対策を行った自転車です。これまでの雪上ロードバイクは、通常のオイルやグリスを使用していたため、-25℃程度まで気温が下がると、様々な可動部分が動かなくなる問題がありました。とくにSTIのグリスの凝固とアウター内のグリスの凝固により、リア変速機が動かなくなる問題が深刻でした。
4台目の雪上ロードバイクでは、STIを廃止し、ダブルレバーにて変速するようになっており、またアウター部分を短縮することでグリスの凝固による抵抗増大に挑む設計となっています。アウター内も低温に強いタイプのオイルを使用しております。
駆動系統はリア12速となり、フロントはダブルとなっております。ブレーキは前後ともメカニカルです。
3台目雪上ロードバイク:
この自転車は2015年に組んだ3台目の雪上ロードバイクです。
2台目の雪上ロードが更新時期に来ていたので組みました。11速になり、ロードとMTBのチェーンが再び共通になったのでフロントはMTB用、リアはロード用で組んであります。フロントブレーキはメカニカルなのですが、リアブレーキはフレーム形状の都合上、メカニカルを装着できず、ハイドロとなっています。気温-28℃まではハイドロブレーキが作動することを確認しています。
タイヤ径が大きくなることでトラクションも高く、夏道以上の高いトラクションを得ることができ、操作性も非常に高いので、過酷な状況でも安心して走れる非常に快適な自転車となっています。
2台目の雪上ロードバイク:
この自転車は2006年に組んだ2台目の雪上ロードです。
一台目での教訓(このページの下の方に記載)を基に組んだ自転車で、互換性のあるパーツだけを使用しており、完璧に動く自転車となっています。フロントディレーラーはロードバイク用のものをBB下からワイヤをルーティングして取り付けており、ブレーキはドロップハンドル用のディスクブレーキを使用、この自転車は超快適です。
操作性も非常に高く、はっきり言って夏道をロードバイクで走るよりもずっと気持ちよく冬道を走ることができます。
1台目の雪上ロードバイク:
これは1995年に組んだ私の一台目の雪上ロードです。某TV番組でこの自転車を見たことがある人もいるかもしれません。
この自転車はSTIとMTB用のフロントディレーラーを、ワイヤーをピヴォットの反対側に通すという方法で組み合わせて動かしていたり、VブレーキとSTIを組み合わせて使っていたので、レヴァー比の問題があって、しばらくはホイール外すためには空気を抜かなければならないなど、けっこう難しい点も多かったです。しかもこの頃はMTBでやっとアヘッドが出始めた頃で、ドロップハンドルつけるのも、MTB用のステムを削ったりしてつけてました。
それに当時はまだトリプル用のSTIがなかったので、最初はフロントはダブルからはじめたのですが、96年に105でトリプル用のSTIが出てきたり、ドロップハンドルを簡単に取り付けられるアヘッド用ステム+クランプでハンドル固定をするステムが出てきたり、ブレーキのレヴァー比を補正するアダプターが出てきたりと、いろいろ使いづらかった点も後に解決しました。
ドロップハンドルをつけたことで、恐ろしいほど上半身のトレーニング効果があり、
この自転車を組んでから全国レースでも活躍することができるようになりました。